構造力学の勉強法

構造力学の勉強法 その2

勉強はすべて暗記なのか?

構造力学の勉強法 その1結論 「試験に受かる」ために構造力学を学ぶ場合は、少しの理解と、公式の暗記、割りきりが必要です。少しの理解は、私の経験上中学生でも理解...

の続きです

構造力学に限らず、多くの方に建築関連の内容をお教えしていると、必ず出てくるコトバです。

「○○は結局暗記科目」

これ、教育論とか脳科学とかそういう話になってくるような気がします。こう言われたとき私が返す言葉は、

「1+1は計算できますか?。馬鹿にしているわけでは有りません。じゃぁ、2545875+36547856は計算できますか?」

と長い数字の部分は適当です。建築構造力学を学ぼうとするくらいだから、1+1の計算は、別のことをしながらでもできるはずです。たぶん3+5も他の事をしながらすぐに正解を答えられると思います。

では、1+1の計算ができると言うことは、それを暗記しているのでしょうか?。構造力学を学ぶレベルの方ならば、理解していると思います。

2545875+36547856 が計算できないからと言って足し算と言う概念を理解してないことはないですよね。単に数字が大きすぎて暗算が出来ないだけで、紙に数字を書けば筆算できるはずです。

でも、幼い頃に足し算と言う概念を理解していないときは、指を折って数えたり、絵を描いたりして足し算の過程を追ってみたはずです。そうやって足し算と言う概念を理解したから、大人になった今では、一桁の足し算なら暗算が出来るわけです。

このように、何かを理解するにあたり、暗記は避けて通れないです。

自動車免許を取ったときのことを思い出す。

これから書く例えは、生徒さんには理解してもらえないこと多いですが、資格試験を受ける方であれば、ある程度大人の方だと思います。

自動車免許を取ったときのことを思い出してください。
教習所で初めて自動車に乗るとき、シートに座り、足元を見て、ここがクラッチ、ここがアクセル、ここがブレーキ って確認しませんでしたか。慣れるまでは毎回確認したと思います。たまに、うまく踏めなかったことがないですか?
この部分が暗記に相当します。

免許を取って2年くらい自動車を運転していれば、アクセルの位置とか確認しませんよね。それに、はじめての自動車に乗っても、足だけでアクセルの場所を確認できますよね。
これは、運転を理解したからだと考えます。理解しているから応用が利く。

こんな風に、新しいことを理解するときは、初期段階で暗記が不可欠です。
多くの方に構造力学をお教えしましたが、初期段階で暗記を放棄して理解までたどり着けない方が多いです。

だから、何かのご縁でこのサイトを読んでくれているあなたには、初期段階の暗記の部分で挫折して欲しくありません。

何を暗記してどう理解するか

建築構造力を理解するために、先ずは、応力の仮定方法と、応力の算定方法の手順を暗記してください。この部分を暗記し、繰り返し問題を解き、理解すれば試験に受かるための構造力学が習得できます。

応力の仮定方法は、私が工業高校生のときに考え出した、

応力 と 応力を構成する力・力のモーメント

を明確に区別することで解決します。

仕事柄20年以上、建築構造力学の書籍の既刊・新刊をチェックしていますが、未だにこの概念を使っている書籍はありません。
私は学者ではないので、もしかしたら学問的には間違っているかもしれません。ただ、この概念で応力算定は迷いなく出来るようになります。これだけは、長年の経験上はっきり言えます
また、試験に受かることから逸脱しますが、柱の軸方向力が梁のせん断力に変わることが 絵 として理解できます。
構造設計の先生がよく言う 力の流れ を絵を書くことで簡単に理解できるようになります。

まだまだ弱小サイトなので、どなたの目にとまるかわかりません。
もし、この文章をお読みになった方、せめて、応力と応力を構成する力・力のモーメントの区別
は読んでいただきたいと思います。(この記事を投稿した時点ではまだ書けていません)

次に、応力の算定法は別段目新しいことは書けません。世の中にゴマンとある建築構造力学の書籍等と変わりません。というか変えることが出来ません。

部材を途中で仮に切断して、応力を仮定して、力の釣り合いから応力を求めるしかありません。

応力を構成する力・力のモーメント

の概念が理解できているか、そういうものだと割り切ってもらえば、梁、ラーメン、トラス、すべて同じ手順で応力算定できます。
トラスの節点法と切断法の区別もいりません。トラスの解法に区別がないことは、最近一部の資料・書籍で触れられています。
私が建築構造力学の授業をするときは、あえて、節点法と切断法の区別はしません。

何回繰り返すのか

前の記事

構造力学の勉強法 その1結論 「試験に受かる」ために構造力学を学ぶ場合は、少しの理解と、公式の暗記、割りきりが必要です。少しの理解は、私の経験上中学生でも理解...

でも書きましたが、解法を暗記した後はそれを繰り返して理解に昇華させることです。
繰り返しになりますが、何回繰り返せばいいのかは人によって違います。センスがあれば、スグに理解できますし、センスがなければなかなか理解できません。
ただ、長年の教育経験からいえることは、キチンと手順を守ることです。

「ちょっとぐらい自己流でイイヨネ」

という人は、もれなく撃沈し、建築構造力学から去っていきます。

どうやって繰り返すのか

繰り返し方法は色々あると思いますが、私が推奨する方法を書きます。

  1. 教科書、資料を見ながら解法を紙に書き写す。この時漫然と書き写さない。何をやっているか意識しながら書き写す。計算は自分の手で行う。出来れば電卓は使わない。
  2. 問題だけを見て、解法を思い出しながら紙に書く。電卓はなるべく使わない。解法がわからなくなったら、教科書、資料を読んで確認する。
  3. もう一度2のステップを行い、教科書・資料と同じようになるまで繰り返す。
  4. 一通り出来るようになったら、同じ問題を日を空けて再度1のステップから行う。
  5. 日を空けても出来るようになったら、理解してます。

こうやって解法を体に覚えこませてください。文書だけだと長時間かかるように思えますが、センスがいい方なら半日くらいで静定梁は理解してしまいます。

特にポイントとなるのが、漫然と書き写さない事です。

また、サッカーを例にします。
ドリブルを練習するとき、ただボールを蹴って追いかけている人と、ボールをどこに蹴ろうか意識して蹴りだし、そこに向かって走っている人では練習を積むほどドリブルの精度が変わってくるはずです。
ただし、天才は除きます。ただボールを蹴って追いかけているだけもドリブルの天才はいるはずです。

勉強も同じです。何を書いているのか意識しながら書き写してください。

それでもダメなら・・・・

それでもダメな場合あきらめることはありません。

建築構造力学を何とかしたい!

という意識がある方は、

建築構造力学はルールが決まっている数字パズルである

と割り切ってください。最先端の研究を除き、建築構造力学はルールが決まった数字パズルです。(構造設計ではありませんのでご注意)

ルールさえ覚えてしまえば、試験に受かるレベルなら必ず答えが導け出せます。

終わりに

建築構造力学を何とかしたいっ!

という意識さえあれば何とかなります。何のために建築構造力学を学ぶのか、再度思い出してください。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA