構造力学の勉強法

モチベーションが上がらないから、構造力学の勉強ができません

モチベーションが上がって勉強できる

はじめに

教育に携わっていると、必ずお客様から出てくる言葉が、

「モチベーションが上がらないから、○○できません」

です。

建築構造力学に関してだけでなく、ありとあらゆる科目についてこの言葉が出てきます。
ただ、お絵描きとかではあまり聞きませんが・・・

では、モチベーションが上がったら、○○出来るのでしょうか?。

先に結論

あなたのモチベーションを上げられる他人はいません!

モチベーションが上がらないなら、それを止めましょう。

私には何の不利益もありません。でも、講師のせいにするのはやめて下さい。
あくまでもあなたの問題です。

作業興奮でモチベーションは上がるのか?

ネットを検索すれば、

作業興奮でモチベーションが上がる。それは科学的なことである

という記事が大量に検索されます。

作業興奮とは

モチベーションが上がるから何かができるのではなく、
何かをやっているからそのうちモチベーションが上がってくる

実感として、作業興奮が言わんとしていることはわかります。でも、「作業興奮」って本当に科学的なのでしょうか?

ネット上では、クレペリンさんという心理学者が提唱したようなことが大量に書かれています。例として挙げると悪いので、適当にググッてください。

クレペリンさんは精神科医

クレペリンさんが心理学者という時点で眉唾ものです。

アメリカ合衆国の国立生物工学情報センターに掲載されている、インドの精神医学ジャーナルに

クレペリンさんは、19世紀後半から20世紀前半に生きた精神科医(超訳)

と記載されています。原文をそのままコピペします

Emil Kraepelin was an influential German psychiatrist who lived in the late 19th and the early 20th century

英語版のウキペディアにも同じように書かれています。

「作業興奮」に関する学術論文はありません

私は、脳科学、心理学、教育学などには疎いので、CiNiiで「作業興奮」に関する論文を検索してみました。

CiNiiって何?って方は↓のリンクを参照してください。

CiNiiで「作業興奮」と検索したリンクです↓。結果を確認してみてください。

 

論文数0です。

学術的な概念だったら、「作業興奮」の論文があってもいいはずですよね。ただ、「作業興奮」という言葉が書かれた論文はCiNiiで検索できました。閲覧可能なものは、ざっと目を通してみましたが、「作業興奮でモチベーションが上がる」ような記述は見つかりませんでした。(もし、あったら教えてください。)

ちなみに「作業曲線」に関する論文は検索できます。

いろいろ検索してみると、作業曲線という概念はクレペリンさんが発見したものではないようですが、クレペリンさんも研究していたようです。ただし、日本語ソースしか探しきれませんでした。

「作業興奮」という言葉は内田 勇三郎さんという心理学者が作った言葉のようです。名古屋大学の紀要に書かれていました。↓。

該当箇所のコピペを貼っておきます。

作業曲線の出典元

ただ、内田 勇三郎さんが提唱した「作業興奮」の内容については調べ切れませんでした。

自己啓発屋が作ったデマではないか

ここからは私の推論になります

モチベーションを上げるための「作業興奮」という言葉は、どこかの誰が権威付けするためにクレペリンさんを担ぎ上げたのではないでしょうか?

似たような事例に、米国の有名な大学(ハーバード、イェール)の卒業生の追跡調査で、目標設定していた人のほうが年収が10倍くらいになるというデマと同じ構図な気がします。
この件に関して、イエール大学は、そんな調査はないと明確に否定しています。参考リンク↓(米国イエール大学)

作業興奮でモチベーションは上がりません

ここからは、私の経験に基づいて書いていきます。

スモールステップに分割せよとか、ベイビーステップに分割せよとか、一日10分でもいいから継続してみろなど、作業興奮と似たようなモチベーションアップ手法が書籍やネットで語られてます。

でも、そうやってモチベーションが上がる人は、元々意欲が高くかつ発達障害でない人

です。発達障害に関しては、政府広報オンラインの該当ページににリンクを貼っておきます。

意欲が低い人や(私は医者でないので断定できませんが)発達障害と思われる人(以下、「意欲等が低い人」と表記)に対しては、どうやってもダメです。

一日10分継続どころか、1分継続も出来ません。2~3日で投げ出します。

こういう人に対しては、作業興奮は全く効きません。ダメなものはダメです。作業興奮が起こる前に投げ出します。

実際に、意欲等が低い人と接したことがないと決してわからない事です。

意欲等が低い人のモチベーションをあげようとすると「嘘吐きの言葉」にたどり着く

「嘘吐きの言葉」とは、渡邉 美樹さんが言ったとされる言葉です。以下に、https://fknews-2ch.net/archives/20234409.html
から引用します。

ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上「?」
ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上「一週間」
ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上「・・・んん??」
ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
村上「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
ワタミ「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上「それこそ僕には無理だなあ」
(『日経スペシャル カンブリア宮殿』より)

この「嘘吐きの言葉」は多くの人に批判されています。でも、ちょっと待ってください。

村上龍さんの「無理」と、意欲等が低い人の「無理」は次元が違うのではないでしょうか?。

推測ですが、村上龍さんの「無理」は、他人と比べてレベルが高いところまで取り組んで、「無理」と判断している思います。

私の経験上、意欲等が低い人の「無理」は、

ちょっと見てみる or 話を流し聞きする→日本語として認識できるが、その内容が理解できない→無理(と決断するまで数秒)

という感じです。リアルにこういったことを言うと「人を馬鹿にするな!」とお叱りを受けます。しかし、そういう人たちは実際に意欲等が低い人と接したことがあるのでしょうか?。
私は非常に多くの意欲等が低い人たちと仕事で接しています。私のスキルが低いので、そういう人たちをお客さんにせざるを得ません。そこはちゃんと認識しています。

おそらく、渡邉美樹さんは非常に多くの意欲等が低い従業員さんと接する中で

「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」

という考えに至ったと思います。渡邉さんのこの感覚を私は50%くらい共感できます。

おそらく、村上龍さんの周りには「意欲等が低い人」は存在しないのでしょう。だから村上さんには渡邉さんの感覚は一生理解できないと思います。
村上さんも、西成で2~3日くらい生活してみればわかるでしょう。(今は、浄化されたと聞きますが・・・)

意欲等が低い人に対してモチベーションが上がるように講師側が熱心に指導しても、「先生ウザイ」と直接言われたり、「過剰教育」、「押しつけ」、「パワハラ」などと返されるのが落ちです。

私が建築教育に携わった初期は割と熱心な指導をしていました。例えば、
お客様の時間外の居残り要求にも付き合いました。お客様から要求されて休日出勤して教えたこともあります。警備の関係で教室を開けられないので、休日に喫茶店とかで教えたこともあります。

しかし、現在はそういう指導はやっていません。疲れました

講師も人間なので、一度でも強い否定的な意見があると熱心な指導はやりたくなくります。(めんどくさいし・・・・)

有名な、「夜回り先生」の心が折れたことがよく理解できます。やっと心が折れてくれたという感もありますが・・・・。

夜回り先生こころが折れた

夜回り先生みたいに私生活を犠牲にする先生がマスコミに取り上げられるから、フツーの講師・教師は迷惑しています。
金八先生(古いか!)はドラマの中だけです

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